インタビュー働く人インタビュー
入社のまでの経緯
転職を目指してハローワークへ
大学在学当時は、メディアによる就職氷河期との報道などもあり就職環境が厳しいという認識はありましたが、あまり就職には興味がなく就職活動をほとんどしませんでした。卒業後は、アルバイトや知り合いの仕事を手伝うなど、業種や職種に拘らず多くの仕事を経験しましたが、いずれも非正規での就業で、仕事を通じてキャリアを重ねることはできませんでした。
最終的に前職のサービス業を辞めようと考えたのがきっかけで、転職を目指しハローワークに行った際、たまたま知人と出会いナイスのことが話題となりました。流通業界で働いた経験はなかったものの、仮に非正規で採用された場合でもその後の登用試験で正規社員になれるとの話を聞き、ナイスの面接を受けて契約社員の形態で採用となり、秋田市御野場にある仁井田南支店に配属となりました。
正社員登用試験の受験と店舗の異動
店長からの推薦による正社員登用試験への挑戦
流通業界での仕事はまったく未経験でしたが、仁井田南支店では農産部門に配属され、仕分けや品出し、陳列など販売促進に向けた仕事に従事しました。その後、農産部門のチーフの異動や新入社員の配属もあり、非正規社員ではありましたが、新人の教育をしながら部門のチーフ的な仕事をするようになりました。
2019年に仕事ぶりを見ていただいて当時の店長の方から年に一度の登用試験への推薦のお話をいただきましたが、仕事を続けていくことや店舗異動への不安などもあり、その年の推薦は辞退させていただきました。
正規社員としての登用と初めての異動
翌年も異動でいらした新たな店長の方から登用試験への推薦状提出の準備がある旨の話があり、再度正規社員への転換を勧められたことから、仕事をしながら試験を受けるための勉強を始めました。2020年に筆記試験と面接を受けて合格し正規社員として登用され、その後間もなく正式に仁井田南支店の農産部門のチーフとなりました。また、2022年の11月には現在勤務する新屋店へ初めて異動となり、前店と同様に農産部門のチーフとして日々仕事をしています。
生活や仕事に対する意識の変化等
生活面が安定し、やりがいや責任感が生まれる
社会人となり、長く非正規での仕事を続けてきましたが、生活していく上で時間的な拘束が少なく、大きな責任を負わないなど自由な面があった一方で、収入の面は不安定で、生活面では厳しい状況が多々ありました。ナイスで働く前も前職で正社員化を勧められた経緯はあったものの、賃金にそれ程差はなく、正社員として働くことに二の足を踏む自分があったように思います。
ただ、当社で正規社員として登用後は、責任が重くなることは当然ながら、給料が固定給となり増加したほか、福利厚生面でも充実が図られるなど、生活面が安定したことから安心して仕事ができるようになり、仕事に対してやりがいや責任感を強く感じるようになりました。
仕事をしていく上での意識に変化
非正規社員の頃と比べてみると、これまでは売場の売上や陳列、補充等を意識して仕事をしていましたが、今はそれに加えて利益を意識するようになったほか、売れ筋商品や季節感のある陳列などの企画を検討する際、競合する他のスーパーの状況を視察したり、部門や店舗の運営について店長と協議する機会が多くなったように思います。また、これまで以上に意識して新人や後輩の指導にあたっており、ベテランのファミリー(パート)社員の方々などとのコミュニケーションを重視し、情報収集や職場の雰囲気づくりに取り組んでいます。
今後への思い
地域に必要とされる店づくりへの貢献
当社は“お客様本位の店づくり”をモットーに業容を拡大してきました。スーパーは日常の生活に欠かせないものだと思うので、お客様のために”いいくらしを届けたい”をキャッチフレーズとし日々営業する当社は、地域に貢献する企業だと認識しています。
わたしも会社の一員として、今後も店長や先輩を補佐しつつ、これまでの多様な業種や職種での経験を生かして後輩の指導も含め、微力ながら円滑な人間関係の構築に努め、地域の皆様への良質なサービスの提供を通じて、地域に必要とされる店づくりに貢献し、キャリアを積んでいきたいと考えています。
企業へのインタビューは、
こちらをご覧ください。
「株式会社ナイス」
非正規雇用から正社員になって活躍している
氷河期世代へインタビュー
株式会社ナイス
小澤 大樹さん
小澤大樹さんは、1985年生まれ、秋田県秋田市出身です。 県内の大学へ進学後、知人の仕事の手伝いやアルバイトなどの非正規の雇用形態で複数の業種や職種での就業を経験した小澤さんは、前職のサービス業での勤務を経て、2017年1月に株式会社ナイスに入社しました。
入社時は契約社員(非正規雇用)としての採用でしたが、現在は正規社員となり店舗の農産部門のチーフとして売場管理にとどまらず、新入社員の教育のほか、ファミリー(パート)社員とのコミュニケーションの中心的存在となるなど、幅広く活躍しています。